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19歳の佐々木尽 KOで日本ユース王座獲得

赤穂亮まだまだ強い! 圧巻の2回TKO勝ち 
19歳の佐々木尽 KOで日本ユース王座獲得

2020年12月26日 18時01分

 S・バンタム級で世界ランキングを持つ赤穂亮(横浜光)が26日、東京・墨田区総合体育館「カケルホールディングス presents A-SIGN.BOXING」のセミに登場。同級8回戦で中村祐斗(市野)に2回1分52秒TKO勝ちした。

 また、日本ユースS・ライト級王座決定8回戦は、佐々木尽(八王子中屋)が石脇麻生(寝屋川石田)に3回2分50秒TKO勝ち。王座を獲得するとともにデビューからの連勝を9に伸ばした。

この日の赤穂はスピードがあった

◇S・バンタム級8回戦
赤穂亮(横浜光)[TKO2回1分52秒]中村祐斗(市野)
 S・バンタム級でIBF12位、WBO13位につける34歳の赤穂が登場。赤穂は中村の動きを冷静に見ながら左ボディ、左フックを打ち込む立ち上がり。2回、左アッパーから右ストレートを鮮やかにヒットし、ロープに中村を追い込むと強打でラッシュ。最後は右アッパーで中村を沈めた。スピードのあった赤穂は36勝24KO2敗2分。中村は11勝8KO6敗1分。

赤穂の話「素直にちょっとホッとしている。引退の二文字が頭をよぎった時期もあったけど、家族ができて子どもができて、家族のサポートがあってリングに立てた。きょう40戦目だけど一番うれしい。8月に子どもが生まれたんですけど、バツイチ同士で結婚して、相手に連れ子がいて三姉妹の父親をやっている。受験生がいるので『父ちゃんもがんばってるからお前も受験をがんばれよ』と言いたかったので今日はよかった。来年は和氣選手と久我選手をぶっ倒しているラモナル選手(WBOアジアパシフィックS・バンタム級王者)に挑戦したい」

ダウンを奪って吠える佐々木。まだ勢いは止まらない

◇日本ユースS・ライト級王座決定8回戦
佐々木尽(八王子中屋)[TKO3回2分50秒]石脇麻生(寝屋川石田)
 3連続初回KO勝ちで勢いにのる19歳、日本8位の佐々木が21歳の日本14位、石脇とユース王座を争った。初回から佐々木はパワフルなパンチを打ち込んでいった。石脇も強打者だけにガードに気をつけながら、右を効かせてコーナーに追い込むと左フックをコンパクトに振り抜いて石脇をキャンバスへ。再開後、さらに左フックで2度目のダウンを追加した。

 初回を何とか切り抜けた石脇はワンツー、ボディ打ちで試合を立て直そうと試みた。佐々木は3回、ガードを高く上げて石脇に打たせたところからスパート。連打を浴びせて最後は左フック。石脇が崩れ落ちると即ストップとなった。佐々木は10勝9KO。石脇は8勝6KO3敗1分。

佐々木の話「いままで一番強い相手ということもあり、めちゃめちゃ気合いが入っていた。1ヶ月の短い期間でレベルアップできた。KOという形で倒せたことはうれしく思うし、KOはこれからも続けていきたい。来年は10代で日本チャンピオンになれたらいいなと思う。将来は世界チャンピオンになれるようにがんばります」

坂井(左)は終始アグレッシブに攻めて勝利

◇ウェルター級8回戦
坂井祥紀(横浜光)[3-0(79-73×2、77-75)]小畑武尊(ダッシュ東保)
 メキシコとアメリカでキャリアを積んだ“逆輸入ボクサー”坂井が日本2戦目。坂井は右ストレートと左ボディ、右ボディと左フックの対角線を使ってサウスポーの小畑を攻めていった。坂井が主導権を握り続けたが、小畑も手数をよく出し、坂井の固いガードを崩せなかったものの最後まで抵抗。判定決着となった。日本ウェルター級8位の坂井は25勝13KO11敗2分。小畑は8勝3KO5敗1分。

千葉(左)はキャリアの違いを見せつけた

◇54.0キロ8回戦
千葉開(横浜光)[3-0(80-72×2、79-73)]石川春樹(RK蒲田)
 10月に予定されていた対戦が仕切り直し。日本バンタム級7位の千葉がジャブ、右ストレートで圧力をかけていった。パンチの回転が速い石川はリターンを狙ったが、千葉の圧力を受けて徐々にロープを背負うシーンが増える。千葉はキャリアの差を見せてさまざまな角度からパンチを打ち込み、終盤に石川を追い込んで判定勝ち。千葉は13勝8KO1敗。21歳の石川は8勝6KO3敗。

連敗脱出の野口(左)

◇ライト級6回戦
野口将志(一力)[2-1(58-56、58-57、56-58)]山口拓也(ワールド日立)
 8月の興行でその得意なキャラクターが話題を呼んだ山口が昨年11月に勝利した野口と再戦。背の低い山口がプレスをかけ、野口が足を使いながらアウトボクシングをした。山口が単発ながら右フックを決め続け、中盤から左フックもヒット。野口は右ストレートを打ち込んでジャッジにアピールし、小差の勝利を手にした。日本タイトルマッチの経験もある野口は7連敗脱出で13勝6KO12敗1分。調子はよかったものの黒星の山口は4勝2KO13敗2分。

◇68.0キロ6回戦
西川宏次郎(八王子中屋)[引き分け1-1(58-56、56-58、57-57)]向後大寿(上滝)

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