10日（日本時間11日）米コネチカット州アンキャスビルのモヒガンサン・アリーナでゴングが鳴ったIBF･S･フライ級タイトルマッチは、王者ジェルウィン・アンカハス（フィリピン＝写真）が挑戦者3位ジョナタン・ロドリゲス（メキシコ）に3-0判定勝ち。9度目の防衛に成功し、ライバル王者たちとの統一戦を希望した。

　16ヵ月ぶりの試合となったサウスポーのアンカハスが初回、左でグラつかせて先制。右ジャブをコンスタントにボディーへ決めながらリードをキープする。世界初挑戦のロドリゲスは距離を詰めて挽回を図る。6回、両者は接近戦で激しくパンチを交換し拮抗する。

　8回、アンカハスが腹を集中砲火するとメキシカンはロープへ後退。終了間際コーナーに詰まったロドリゲスは連打を浴びてヒザを着く。次の9回にも王者のアタックに晒されたロドリゲスだが、耐えると10回から猛然と反撃。アンカハスが迎撃する展開で終了ゴングとなった。

　公式スコアは115-112、117-110、116-111でアンカハスの勝利。9度防衛は現役世界王者の中では最多。戦績を31勝21KO1敗2分とした。善戦のロドリゲスは21勝15KO3敗。

■S･フライ級世界王者
WBAスーパー　フアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）
WBA　ジョシュア・フランコ（米）
WBCフランチャイズ　フアン・フラシスコ・エストラーダ（メキシコ）
WBC　空位
IBF　ジェルウィン・アンカハス（フィリピン）
WBO　井岡一翔（Ambition）