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アマ世界選手権で初の快挙! 坪井智也と岡澤セオンが揃って優勝 賞金1100万円

2021年11月6日 9時57分

 日本のアマチュアボクシング史上初の快挙達成! セルビアのベオグラードで開催されたAIBA世界選手権大会は5日に7階級の決勝戦が行われ、バンタム級の坪井智也(自衛隊体育学校)とウェルター級の岡澤セオン((株)INSPA)が揃ってポイント勝ちし優勝を飾った。日本選手が世界選手権で優勝したのは今回が初、しかもダブルで優勝というまさにアマチュアボクシング始まって以来の快挙だった。2人はともに25歳のベテラン。チャンピオンベルトとともに賞金10万ドル(約1100万円)を受け取ることになった。

 坪井はこの日カザフスタンの強豪マフムド・サビルカンと対戦。技巧派サウスポーの相手に対しファイターの坪井は初回から積極攻勢。飛び込みざまのワンツー、いきなりの右ストレートを決めるが、サビルカンも、左ストレート、返しの右フックを狙い打ち。時折右にスイッチして坪井をかく乱にかかる。

 初回の採点は2-3と割れたが、2回は手数で勝った坪井が5-0で取り、最終回へ。サビルカンも勝負を意識して前に出てくるが、坪井は軽快なフットワークも止まらず、下がりながらでも左ジャブをクリーンヒット。

 試合は判定に持ち込まれ、スコアは30-27(2人)、29-28(3人)の5-0で坪井の判定勝ち。東京五輪では代表になれず悔しい思いをしたベテランがついにアマ最高峰の座に自らの名を刻んだ。

 一方ウェルター級に出場した岡澤は、オマリ・ジョーンズ(米国)と対戦。層の厚い米国のこの階級で台頭してきた18歳の新鋭ジョーンズに対し、サウスポーの岡澤はいつも通り距離を保ちながらの試合運び。岡澤をしのぐ長身ジョーンズ得意の右強打を外したが、攻撃面では明白なヒットが少なく、毎回ポイントが割れる接戦を展開した。3回も同様の展開だったが、岡澤は終始ベースを崩さず、時に笑顔もみせた。ジョーンズの左右パンチを巧みに外しながら左ストレートをボディーに決めた。

 判定は3-2と割れ、29-28で岡澤の勝利としたジャッジが3人、30-27でジョーンズの勝ちを支持したジャッジが2人と、際どい判定の末岡澤の手が上がった。

 東京五輪では金メダル獲得のイグレシアスに惜敗してメダルを逸した岡澤だったが、今大会では公言した通り世界チャンピオンの座を獲得し、歓喜の涙を流していた。写真と動画=Ⓒ日本ボクシング連盟

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