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矢吹正道と寺地拳四朗の来春リマッチ決定 WBC世界L・フライ級戦 WBCが再戦促す

2021年11月15日 20時55分

 WBC世界L・フライ級新王者、矢吹正道(29=緑)と前王者で同級1位、寺地拳四朗(29=BMB)にWBCから再戦指令が出され、両陣営が再戦に合意したことが15日、明らかになった。プロモーターの山下正人・真正ジム会長、松尾敏郎・緑ジム会長、寺地永・BMB会長の3者が大阪市のホテルで話し合い、来春に矢吹の初防衛戦を寺地相手に行うことで合意、記者発表した。

左から寺地会長、山下会長、松尾会長

 矢吹と寺地は9月22日、京都市立体育館で対戦、挑戦者の矢吹が10回TKOで勝利、新王者になった。寺地は9度目の防衛に失敗した。

 試合後、9回に寺地が右目上をカットし、主審がヒッティングによるものと裁定したことが問題化した。寺地陣営は映像を確認した上でこれがバッティングであること、さらに矢吹の故意のバッティングであることを主張。寺地陣営はJBCとWBCに「2点減点などの措置をとるべきで、主審の判断は間違いである」などとの質問状を提出した。

 JBCは「主審の裁定には間違いない」と回答してきたことから寺地陣営はJBCの対応に不満を示すなど騒動になっていた。

 山下会長によると、今月11日、WBCから「ビデオ検証の結果、寺地の負傷はバッティングによるので、寺地が4年間タイトルを守った貢献も認め、再戦するべき」との指令が届いたという。

 矢吹陣営はもともと再戦には応じるつもりだったが、10月28日にJBCに問い合わせたところ、選択試合をしてくださいとの回答があり、地元名古屋でテレビ局や後援者に初防衛戦開催の打診を進めていたそうだ。しかし、山下会長によると、JBCにはそれ以前の10月18日にWBCから再戦の指令が届いていたようで、JBCサイドのスムーズでない対応が両陣営の混乱を招いた模様だ。

 松尾会長は「すばらしい試合の流れの中で、寺地の目がカットした。命をかけて戦ったのに故意のバッティングと言われて選手がかわいそうだ。矢吹は1週間後から練習しているし、再戦には応じます」と語り、寺地会長は「拳四朗はまだ練習を始めたばかり。再起に向けて今月中に発表したい。ただ、もっと試合管理をちゃんとしてほしい」とJBCの体制に注文をつけた。

 山下会長は「日時、会場はまだ白紙だが、春に試合を行う」と語り、松尾会長、寺地会長は「お互いにいい試合をしてすっきり決着をつけましょう」と誓い合った。

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