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村田諒太プレビュー第2弾 石田順裕、淵上誠の両氏が語る“ゴロフキン体験”

2022年3月16日 12時30分

 ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と実際に拳を交えた2人の日本人ボクサー――元WBA・S・ウェルター級暫定王者の石田順裕さんと元日本&OPBFミドル級王者の淵上誠さんに話を聞いた。 =ボクシング・ビート4月号より=

2012年5月12日、淵上さんはウクライナでGGGに挑戦した

★淵上さんの証言
 ゴロフキンのWBA王座4度目の防衛戦で挑んだ淵上さん。当時ゴロフキンが30歳、淵上さんは28歳で、ウクライナの会場には淵上さんの出身地鹿児島からも応援団が駆け付けた。

 試合の相手に決定したのは、本番の2週間前だった。いまは戦乱の続くウクライナの街で世界初挑戦。ゴロフキンの映像を観て「俺には相性がいい。これチャンスだな」と感じたそうだ。

「1ラウンド終わるまではいけると思ったんですよ。パンチは強いけど、これだったらいなせるな、もらっても首振れるなと」

 だが1ラウンドが終わる直前に左目付近をカットされ、距離を測れなくなると事態は急変。これまでもらったことのない右を浴びた。

「我慢できる、できないじゃない。勝手に腰が下に落ちてしまった」という。パンチをもらうたびに一瞬意識が飛び、3度のダウンで試合は終わった。

 ホテルのロビーで休んでいると、ゴロフキンが下りてきて会話をかわした。淵上さんの夫人が英語を話せたので、明け方近くまで約3時間話をしたという。「君も試合後は眠らないの? 僕もだよ」といった話を続けた。…

石田さんの挑戦は2013年3月30日、モンテカルロのリングだった

★石田さんの証言
 モナコで行われたゴロフキンのV7戦で対戦相手としてリングに立った石田さん。海外で強豪との対戦を何度も経験していた石田さんのスキルに期待はかかったが――。

 WBA王座を6連続KO防衛していたゴロフキンはすでにキングとしての存在感が大層なものだったはずだが、「実はあの頃のゴロフキンは自分の中ではそれほどのスター選手ではなかった」と、いま石田さんは意外な事実を明かす。

 これは当時のトリプル・ジーがまだ本場アメリカで実力に見合った評価を受けていなかったことも影響しているだろう。石田さん自身「その前のポール・ウィリアムス戦のほうがリングに立って感動しました」という。

 それでも、ゴロフキンの強さについてはちゃんと理解していた。石田さんがシャープな左ジャブでためらわず攻めて出て行ったのも、「アウトボクシングをしても潰される」と考えたためだ。

 距離を取ったボクシングは捨て、あのゴロフキンを下がらせるぐらいの気持ちで、果敢にインサイドの勝負に持ち込もうとした。なんと勇気のいったことか。しかし――。…

 両氏がいま語る「ゴロフキン体験」。記事全文は発売中のボクシング・ビート4月号に掲載しています。Photos by SUMIO YAMADA
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