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無効試合となったIBFミニマム級戦 重岡銀次朗とバジャダレス4.16再戦の方向

2023年1月7日 18時15分

 偶然のバッティングで3回2分48秒、まさかの「ノーデシジョン」となり王座が動かなかったIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦から一夜明けた7日、興行を主催した3150ファイトの亀田興毅氏、IBFのベン・ケーティー立会人、ワタナベジムの渡辺均会長、王者ダニエル・バジャダレス(メキシコ)のアレハンドロ・ブリト・プロモーターの4者が大阪市西成区のKWORLD3ジムで会見、4月16日、東京・代々木第二体育館でバジャダレスと挑戦者、重岡銀次朗(ワタナベ)が再戦する方向であると発表した。

左から王者側のブリト氏、立会人のケーティー氏、亀田氏、渡辺会長

 6日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合は3回に重岡が攻めて、距離が縮まったところで、重岡のあごとバジャダレスの頭部が激突。バジャダレスが痛みを訴えて試合が中断。続行不可能とみた主審が試合をストップ、「ノーデシジョン」として試合は成立せず、ベルトはバジャダレスが保持したままとなった。

 バジャダレスは試合後病院へ行き、MRI検査では異常はなかった。ブリト・プロモーターによると、バッティング直後、バジャダレスは耳が聞こえない状況で、めまいがひどく主審に症状を訴えたという。一晩明けてもまだ、左耳が聞こえず、ふらつきもあると説明した。

 ケーティー立会人は、近くで見ている主審の判断は正しいもので、試合後、IBF本部へ試合のリポート、ビデオを送って、週明けに行われる本部の会議で再戦するかどうかを協議してもらうように求めたという。

 バジャダレスは重岡戦後に前王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)と指名試合が予定されているが、ケーティー立会人は指名試合の前にバジャダレス、重岡の再戦のリクエストを出したことを明らかにした。また、公式記録はノーコンテスト(無効試合)と正式発表した。

 渡辺会長は「ボクシングはダメージを与える競技。めまいがしたからやめるのはおかしいと思っていた。ともあれ、銀次朗も郷里の熊本で休んだ後、練習を始めると話しており、再戦が決まれば、それに従います」と語った。

 ブリト・プロモータ―も「4月16日まで十分時間があるので試合をやりたい。強い日本人に勝ってメキシカンが強いことを証明する」とIBFが再戦を指令した場合には受け入れると断言した。4月16日の再戦は東京初進出となる「3150FIGHT」のメインカードになる見通し。

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