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翁長吾央が比国王者に判定勝ち、小谷将寿も快勝

2015年11月16日 0時17分

 大橋ジム所属ながら最近は郷里の沖縄を拠点に活動するベテラン、翁長吾央(IBF世界S・フライ級11位)が15日、沖縄県豊見城市民体育館で比国同級王者(OPBF5位)のジョナス・スルタンと対戦し、手を焼きながらも3-0判定勝ちした。

翁長(右)はベテランの味を発揮して勝利

 立ち上がりスロースタートの翁長に対し、スルタンはジャブ、強い右ストレートを飛ばして好スタート。若く勢いのあるフィリピン王者の果敢な攻撃に翁長は苦しい展開になりかけた。しかしそこはアマ&プロ歴の長いベテランらしく、スルタンの攻めを読んで徐々にペースを掌握。相手の打ち終わりにすかさず放つ左はいつもよりヒットする確率は少なかったが、中盤以降ボディーに左右のブローを集めて、ベテランの味を発揮。最終回はスルタンの右が効きヒヤリとさせたが、クリンチで難を逃れた後、すぐ反撃のラッシュをかけてピンチを乗り切った。スコアは99-92、98-93、97-94の3-0。大差ではなく小差判定が妥当か。

 試合後の翁長は「倒せる相手を倒し切れず、悔しい」としきりに反省を口にしたが、長年のアマ・プロの経験で培った技術で若いスルタンをかわし、辛くも勝利にこぎつけたという内容だった。

 試合は元世界王者で現平仲ボクシング・スクールジムを主宰する平仲信明会長のプロモートで行われた。4戦で世界挑戦のリングに立たせる計画を建てている平仲会長は、3月に同じリングで予定している翁長の次戦でOPBFもしくは日本のタイトル戦をやり、勝てば「沖縄から世界へ」の自らのスローガン通り翁長にビッグ・チャンスを作る計画を進めている。翁長はこれで26勝18KO2敗2分、スルタンは9勝6KO3敗。

剛腕を披露した小谷(右)はタイトル挑戦をアピール

 セミファイナル8回戦に登場した日本S・フェザー級10位小谷将寿(琉球)は、ラミル・パサリブ(インドネシア)に初回KO勝ち。顔面へのジャブ、アッパーで相手のガードを上に意識させた直後、左フックをわき腹にたたき込むと、パサリブはしゃがみかけ、ダウンをとられてそのまま10カウント。わずか53秒でKO勝ちする早業だった。

 試合前日に井岡一翔がボディー攻撃で世界王座を獲得した試合を見て、早速試合に取り入れたという。“沖縄のタイソン”こと小谷は、12月14日に後楽園ホールで行われるOPBFタイトル戦、伊藤雅行(伴流)vs江藤伸悟(白井・具志堅S)の勝者に挑戦したいと前向き発言をしていた。小谷はこれで17勝13KO2敗。敗れたパサリブは9勝4KO7敗1分。

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