2016年12月30日金曜日

井上尚弥が6回TKOでV4、河野公平カウンターに沈む

  有明コロシアム「ボクシングフェス2016」のメインイベント、WBO世界S・フライ級タイトルマッチは、王者の井上尚弥(大橋)が挑戦者10位の河野公平(ワタナベ)に6回1分1秒TKO勝ち。4度目の防衛に成功した。

 デビューから破竹の11連勝(9KO)で世界2階級制覇を達成した23歳の井上と、苦労して手にした2度目の世界王座を8月に失った36歳の河野。対照的なキャリアの持つ日本人対決は予想通り井上が先制した。

 やや変則的に動きだした河野に対し、井上は鋭いリードをビシビシと打つ立ち上がり。河野も右フックを連打するなど気を吐くが、2回に井上が左ボディブローを打ち込むと、河野は早くもダメージを受けて動きが鈍った。井上が躍動し、早期決着の予感が漂った。

 井上は3回に左アッパー、右ストレートを決めていよいよフィニッシュに持っていくかに思われたが、ここからは河野に攻めさせるボクシングにシフトした。河野は4回に奮起し、グイグイと井上に迫ってボディブロー、右ストレートを打ち込んだ。井上はガードでこれを防ぎ、ラウンド終盤に左ボディで河野の動きを再び止めた。

 5回に足を使って河野のアタックをしのいだ井上は6回、河野が前に出てきたところに左フックを合わせ、これがきれいに決まって河野がキャンバスに崩れ落ちた。河野はダメージはかなり深そうで、主審は試合を止めるかと思われたが、試合は続行。井上が襲い掛かり、再び河野がダウンしたところでストップとなった。

 井上は試合後「(最後は)手ごたえがばっちりあった。すっきり終われたし、どこも傷めずに終われた。内容は70点」と語り、接近戦で体がブレたところを反省点に挙げた。敗れた河野は「井上くんはジャブがストレートみたいに強かった。最後はカウンターをもらってしまったのでしょうがないというか。これからというところだったけど…」と話した。