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世界王者5人輩出、名門ヨネクラジムが8月で閉鎖

2017年4月27日 18時50分

 ヨネクラボクシングジムは27日、8月末でジムを閉鎖するとの声明を発表した。ヨネクラジムは米倉健司会長が1963年に創設。5人の世界王者をはじめ36人のチャンピオンを輩出した名門ジムが54年の歴史に幕を閉じる。

セコンドに入り続けた米倉会長、昨年10月の試合

 ヨネクラジムは声明の中で「会長・米倉健司は54年間ボクシング一筋で選手育成に取り組んでまいりましたが、83歳と高齢になり、体調も優れず選手の指導もままならなくなってきたことから、かねてより本人が宣言しておりましたように一代限りでの閉鎖を決断いたしました」と説明した。

 アマチュアでメルボルン五輪に出場し、プロで日本と東洋タイトルを獲得した元名選手の米倉会長は、ジム経営に転じてからも敏腕ぶりを発揮した。育てた世界王者は、1970年にWBC世界フェザー級王座を獲得した柴田国明を皮切りに、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志の5人。他にも多くの日本、東洋太平洋王者を育て、チャンピオンメーカーの名を不動のものとした。

 総タイトル獲得数は日本J・ライト級王座を獲得した林守から東洋太平洋S・ミドル級王者の松本晋太郎まで50に上る。

山手線からよく見えた目白のジム(左)、愛弟子・大橋秀行と(右)

 声明にあるように米倉会長の高齢化とともにジムは徐々に活気を失い、現在チャンピオンはいない。活動中の現役選手は今後、9月以降の移籍先を探すことになる。現時点でお別れ会のような催しは計画されていない。

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