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全日本新人王決定戦、西軍が圧倒、MVP前原

2013年12月22日 18時45分

 全日本新人王決定戦が22日、後楽園ホールで行われ、最優秀選手賞にはミドル級で初回KO勝ちした前原大尊康輝六島)が選ばれた。技能賞はS・フェザー級の三瓶数馬(協栄)敢闘賞はライト級の池田竜司(竹原)。全12階級で西軍が9勝(不戦勝含む)、東軍が3勝だった。

全日本新人王ミニマム級優勝は榮(ボクシングニュース)
2回にダウンを奪う榮(左)

◇ミニマム級5回戦
榮拓海(折尾)[2回52秒KO]若原義敬(協栄)
 1回からペースを握った榮が2回に左フックを炸裂させて若原をキャンバスへ。榮はこのチャンスにラッシュを仕掛け、若原も懸命に手を出したが、最後は主審が割って入った。アマ経験もある榮はデビューから6連勝(3KO)。

◇L・フライ級4回戦
古藤愛樹(FUKUOKA)[中止]前川龍斗(協栄)
 東の注目選手、前川が減量の失敗で前日に棄権を表明。試合は中止ながら古藤が全日本新人王に輝いた。

全日本ミニマム級フライ級優勝の大保(ボクシングニュース)
大保(左)は最後まで積極的に攻めた

◇フライ級5回戦
大保龍斗(横浜さくら)[3-0(48-47、50-46、50-45)]ユキヤハナブサ(カシミ)
 長身のハナブサに対し、大保はテンポの速いボクシングを展開。上下の打ち分けもよく、中盤からは右をよくヒットさせてハナブサに反撃を許さなかった。大保は6連勝(2KO)。

全日本新人王スーパーフライ級優勝の永仮(ボクシングニュース)
永仮(右)は長期ブランクから復帰して新人王獲得

◇S・フライ級5回戦
永仮智洋(本田フィットネス)[3-0(48-47×2、49-47)]田之岡条(小熊)
 長身のサウスポー田之岡に対し、永仮は右ボディストレートなどで距離を詰めて田之岡のアウトボクシングを牽制。田之岡は4回に左をクリーンヒットさせてチャンスをつかんだが、最後まで攻撃が機能しなかった。7年のブランクから復帰した永仮は本田フィットネスジム初の全日本新人王となった。

全日本新人王バンタム級優勝の池水(ボクシングニュース)
原の強打を空転させて優勝の池水

◇バンタム級5回戦
池水達也(大阪帝拳)[3-0(48-47、49-47、50-46)]原有吉(白井・具志堅S)
 東日本決勝MVPのサウスポー原は一発を狙いすぎ、ボクシングが乱れた。池水は単発ながら跳び込んでの右フックや、原の打ち終わりに左を合わせてポイントをピックアップした。

全日本新人王スーパーバンタム級優勝の見高(ボクシングニュース)
思い切った左で相川を攻める見高(左)

◇S・バンタム級5回戦
見高文太(大阪帝拳)[2-1(48-47×2、46-49)]相川学己(三迫)
 左ストレートが武器ののサウスポー見高に対し、相川はよく動きながらジャブと右ストレート、アッパーで対抗。クリーンヒットはそれほど多くはなかったが、きっちり左を打ち込んだ見高に軍配が上がった。

全日本新人王フェザー級優勝の河村(ボクシングニュース)
河村(左)がサウスポー対決を制す

◇フェザー級5回戦
河村真吾(堺東ミツキ)[2-0(49-46、48-47、48-48)]草野慎悟(ヨネクラ)
 ともに左に自信を持つサウスポー対決。2、3回に互いの左ストレート、右フックがヒットして試合が白熱するが、その後はなかなかクリーンヒットが生まれない展開。積極的に仕掛けたのは草野だったが、パンチの精度で河村が上回った。堺東ミツキジム初の新人王誕生。

全日本新人王スーパーフェザー級優勝の三瓶(ボクシングニュース)
三瓶(右)は初回から右フックが冴えた

◇S・フェザー級5回戦
三瓶数馬(協栄)[2回1分22秒KO]藤本翔平(中日)
 パワーのある藤本は姿勢を低くして前に出た。サウスポーの三瓶は相手のパンチをしっかりブロックしながら、右フック、左ストレートを藤本の打ち終わりに合わせた。2回に右フックで藤本からダウンを奪うと、続く場面で主審が試合を止めた。18歳の三瓶はデビューから9連勝(3KO)。

全日本新人王ライト級優勝の池田(ボクシングニュース)
鮮やかなKOを決めた池田

◇ライト級5回戦
池田竜司(竹原)[3回3分0秒TKO]高見良祐(18鴻巣)
 アマ43戦のキャリアを持つ今大会屈指の好選手高見に対し、大会最年少18歳7ヵ月の池田はアグレッシブに先手を取っていった。2回から高見は力強いボディブローや左フックで襲い掛かるが、池田はひるまずにアッパーや右ストレートを強振して対抗する。迎えた3回終了間際、前に出てきた高見に池田が強烈な右カウンターを浴びせると高見がグニャリと落下。主審がノーカウントで試合を止めた。

全日本新人王スーパーライト級優勝のジャンボおだ(ボクシングニュース)
ワンパンチKOを決めたジャンボおだ

◇S・ライト級5回戦
ジャンボおだ信長本屋ペタジーニ(六島)[4回2分1秒TKO]藪晋伍(ワタナベ)
 3回までは藪がリングを大きく動き回り、アウトボクシングでおだを翻弄。軽打ながらジャブと右をヒットし続けた。184センチのおだは4回からボディブローに活路を見出すと藪が失速。動きの鈍った藪はおだの左カウンターを食らってキャンバスに大の字。即試合が止められた。

全日本新人王ウェルター級優勝の田中(ボクシングニュース)
田中(左)は2年連続の挑戦で全日本新人王獲得

◇ウェルター級5回戦
田中亮治(ヨネクラ)[3-0(49-46×3)]田岡大(タキザワ)
 田中はよく動いて出入りのボクシングを機能させる好スタート。田岡は3回にアッパーや左ストレートをヒットさせて攻勢をアピールした。しかし田中は4回から接近戦を仕掛け、田岡のスタミナを奪った。

全日本新人王ミドル級優勝の前原(ボクシングニュース)
前原の強烈な左を食らい清野がキャンバスへ

◇ミドル級5回戦
前原大尊康輝(六島)[1回2分51秒KO]清野航(石橋)
 頭を振りながら前進してくる清野に対し、188センチの前原はジャブとフットワークで間合いとった。打ち下ろしの左ストレートで清野がグラつくと続く連打で清野がバタリ。試合が再開されたが即ストップとなった。

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