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井上尚弥いよいよフルトン戦 白井義男、辰吉丈一郎、村田諒太が戦った日米対決の歴史

2023年7月25日 14時32分

 WBC&WBO世界S・バンタム級タイトルマッチが25日夜、東京・有明アリーナでいよいよゴングが鳴る。井上尚弥(大橋)が挑む王者スティーブン・フルトンは米フィラデルフィア出身の29歳。そこでアメリカ選手と日本選手の過去の対戦を振り返ってみると――。

 日本で初めて世界タイトルマッチが行われたのが1952年5月19日の後楽園球場。この試合で白井義男がハワイ出身の世界フライ級王者ダド・マリノを下して日本人初の世界チャンピオンに輝いた。

 アメリカ選手とのタイトルマッチで王座に就いた選手は白井のほかに5人いる。西城正三は68年、ロサンゼルスでWBAフェザー級王者ラウル・ロハスを下して王座を獲得。日本人選手として初めて海外で世界タイトルを奪取し“シンデレラ・ボーイ”と騒がれた。

“炎の男”輪島功一は1975年、一度はタイトルを奪われたオスカー“ショットガン”アルバラードに雪辱してWBA&WBC・J・ミドル級王座を奪還。三原正はロッキー・フラットとの王座決定戦を制してWBA・J・ミドル級王座に就いた。

辰吉

“浪速のジョー”こと辰吉丈一郎が初め世界タイトルを奪い、スターダムにのし上がったときの相手がWBCバンタム級王者の米国人、グレグ・リチャードソンだ。91年9月19日の守口市体育館での試合だった。

 そして記憶に新しいところでは、五輪金メダリストの村田諒太のリベンジマッチ。ロブ・ブラントにWBAミドル級王座を奪われた村田は19年7月の再戦で2回TKO勝ちで雪辱に成功、ベルトを取り戻した。

 井岡一翔は22年12月、WBA&WBO・S・フライ級統一戦でジョシュア・フランコとドロー。半年後の再戦で勝利してWBA同級王座を獲得した。

 歴史を振り返ると、ドローに終わったものの健闘が光った村田英次郎とWBAバンタム級王者ジェフ・チャンドラーの一戦、敗れはしたもののアーロン・プライアーからダウンを奪って気を吐いた亀田昭雄のファイトなど印象に残る日米対決がいくつもあった。

 2団体統一王者のフルトンと、前バンタム級4団体統一王者である井上の対戦は、歴史ある日米対決の中でも格の高い一戦。記憶に残る試合になることが期待される。

村田

【世界タイトル日米対決】(左側が勝者)
1952.5.19 フライ級 白井義男[判定15回]ダド・マリノ
1952.11.15 フライ級 白井義男[判定15回]ダド・マリノ
1960.8.29 フェザー級 デビー・ムーア[判定15回]高山一夫
1961.11.13 フェザー級 デビー・ムーア[判定15回]高山一夫
1964.1.4 J・ウェルター級 エディ・パーキンス[KO13回1分35秒]髙橋美徳
1968.9.27 WBAフェザー級 西城正三[判定15回]ラウル・ロハス
1969.9.9 WBA・J・ミドル級 フレディ・リトル[KO2回1分26秒]南久雄
1969.10.4 ライト級 アーマンド・ラモス[KO6回2分20秒]沼田義明
1970.7.5 WBAフェザー級 西城正三[判定15回]フランキー・クロフォード
1970.9.27 WBC・J・ライト級 沼田義明[KO5回2分47秒]ラウル・ロハス
1971.2.28 WBAフェザー級 西城正三[判定15回]フランキー・クロフォード
1974.6.4 J・ミドル級 オスカー・アルバラード[KO15回1分57秒]輪島功一
1975.1.21 J・ミドル級 輪島功一[15回判定]オスカー・アルバラード
1981.4.5 WBAバンタム級 ジェフ・チャンドラー[引き分け15回]村田英次郎
1981.11.7 J・ミドル級 三原正[15回判定]ロッキー・フラット
1981.12.10 WBAバンタム級 ジェフ・チャンドラー[TKO13回1分52秒]村田英次郎
1982.2.2 WBA・J・ミドル級 デビー・ムーア[KO6回53秒]三原正
1982.7.4 WBA・J・ウェルター級 アーロン・プライアー[TKO6回1分16秒]亀田昭雄
1983.7.7 WBC・J・ウェルター級 ブルース・カリー[KO7回1分11秒]赤井英和
1983.9.11 WBAバンタム級 ジェフ・チャンドラー[KO10回1分54秒]村田英次郎
1986.12.2 WBC・J・ウェルター級 浜田剛史[判定12回]ロニー・シールズ
1989.12.10 WBAウェルター級 マーク・ブリーランド[TKO4回35秒]尾崎富士雄
1991.9.19 WBCバンタム級 辰吉丈一郎[TKO10回]グレグ・リチャードソン
1996.6.24 WBAミドル級 ウィリアム・ジョッピー[TKO9回2分29秒]竹原慎二
1997.7.26 WBCライト級 スティーブ・ジョンストン[判定12回]坂本博之
1999.9.22 WBAフェザー級 フレディ・ノーウッド[TKO10回25秒]松本好二
2000.1.30 WBAフェザー級 フレディ・ノーウッド[KO9回1分59秒]越本隆志
2002.2.5 WBC・S・バンタム級 ウィリー・ホーリン[引き分け12回]佐藤修
2002.10.10 WBAミドル級 ウィリアム・ジョッピー[TKO10回2分18秒]保住直孝
2005.1.3 WBC・S・フライ級 川嶋勝重[判定12回]ホセ・ナバーロ
2006.2.27 WBC・S・フライ級 徳山昌守[判定12回]ホセ・ナバーロ
2009.7.14 WBCバンタム級 長谷川穂積[TKO1回2分37秒]ネストール・ロチャ
2011.7.9 WBA・S・バンタム級 リコ・ラモス[KO7回2分46秒]下田昭文
2017.5.21 WBO・S・フライ級 井上尚弥[KO3回1分8秒]リカルド・ロドリゲス
2017.9.3 WBA・S・バンタム級 ダニエル・ローマン[TKO9回1分21秒]久保隼
2017.9.9 WBO・S・フライ級 井上尚弥[TKO6回終了]アントニオ・ニエベス
2017.12.9 IBF・S・フェザー級 テビン・ファーマー[無効試合]尾川堅一
2018.2.28 WBA・S・バンタム級 ダニエル・ローマン[判定12回]松本亮
2018.10.20 WBAミドル級 ロブ・ブラント[判定12回]村田諒太
2019.5.25 WBO・S・フェザー級 ジャメル・ヘリング[判定12回]伊藤雅雪
2019.7.12 WBAミドル級 村田諒太[TKO2回2分34秒]ロブ・ブラント
2022.12.31 WBA&WBO・S・フライ級 ジョシュア・フランコ[引き分け12回]井岡一翔
2023.4.8 WBA&WBC・L・フライ級 寺地拳四朗[TKO9回58秒]アンソニー・オラスクアガ
2023.6.24 WBA・S・フライ級 井岡一翔[判定12回]ジョシュア・フランコ

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