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カネロ対チャーロ弟 2階級差の「比類なき王者対決」を占う 

2023年9月20日 11時08分

 スーパーミドル級キングのサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がスーパーウェルター級のジャーメル・チャーロ(アメリカ)の挑戦を受けるタイトルマッチが9月30日(日本時間10月1日)にラスベガスで行われる。「アンディスピューテッド対アンディスピューテッド」の実力者対決ではあるが、2階級の隔たりをどうとらえるべきなのか?《ボクシング・ビート10月号より》

試合の発表会見から photo/Esther Lin(SHOWTIME)

 8月中旬、ロサンゼルスのビバリーヒルズで開催された記者発表の席でカネロは「彼らは素晴らしいファイターで(兄ジャモールを)尊敬していないわけではないが、ジャーメルのほうがベターな選手だと思う」と語った。

 4団体統一王者(WBO王座は実質失っているが)といっても2階級下なだけに予想がカネロに傾くのは当然の成り行きだろう。カネロの発言はリップサービスに聞こえないこともない。

 だがジャーメルのスタイルを分析し、これまでのキャリアをレビューしてみると、決して的外れな意見とは言い切れない。まったくリングに上がる気配がない双子の兄ジャモールの存在が薄くなっていることもあり、「ジャーメルがアップセットを起こすのでは」と期待して思いを巡らすファンは少なくない。

 チャーロのベストファイトは昨年5月のブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)第2戦ではないだろうか。

 初戦のドローを受けての4団体統一戦。序盤アウトボクシングで優位に立ったチャーロが中盤にカスターニョに反撃を許す場面がありながらも被弾を最小限に食いとどめ、10回にフィニッシュしてみせた。

 WBO王者だったカスターニョはアマチュア時代にエロール・スペンスに勝ったことがあり、プロでもエリスランディ・ララ、パトリック・テシェイラらと激戦を展開した実力者。初戦の苦闘を払しょくするデキでチャーロは完全決着をつけた。アルゼンチン人の戦力を削ぐ理詰めな攻めは見事だった。

 カネロに挑むにあたりチャーロに対抗できるものがあれば、それはカウンターのキレとタイミングだと思われる。チャーロを現役最高のカウンターパンチャーと称賛するエキスパートもいるほどだ。純粋なパワーとラッシングパワーが持ち味のジャモールと一線を画している。..

 偉業を成し遂げたチャンピオン同士のビッグファイトまで10日あまり。展望記事全文は発売中のボクシング・ビート10月号に掲載しています。

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