May
09
Thursday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

18°C Clear
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > カシメロと小國以載まさかの4回負傷ドロー 小國が奮闘、カシメロは調整不足

カシメロと小國以載まさかの4回負傷ドロー 小國が奮闘、カシメロは調整不足

2023年10月12日 21時21分

 元3階級制覇王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)が12日、東京・有明アリーナ「FEDELTA Presents TREASURE BOXING PROMOTION 4」のメインイベント、S・バンタム級10回戦に登場。元IBF同級王者の小國以載(角海老宝石)との試合は4回27秒負傷ドローに終わった。

カシメロ-小國は負傷ドロー

 カシメロはトレジャーボクシングプロモーションで3試合目。小國は昨年5月、負傷ドローに終わった栗原慶太(一力)戦以来、1年5カ月ぶりのリングとなった。

 カシメロがゴングと同時に先制攻撃をしかけた。これを予想していたとばかりにしっかり手を出して防いだ小國は長身から繰り出すジャブ、右ストレートで試合を組み立てるにかかる。小國の右打ち下ろしがカシメロをとらえる。しかしカシメロの右スイングもヒットし、初回からスリリングな展開だ、

 カシメロは2回もいきなり強打を振っていった。小國は下がらずに対処。力任せに振ってくるカシメロに一歩も引かない。ラウンド中盤、右ストレート、左ボディをヒット。小國が優位に立ったラウンド終了間際、カシメロの右スイングが小國の顔面をとらえた。試合後、小國は「あれは効いた」と振り返ったシーンだ。

 小國は3回も自分から攻めていく。パンチを上下に打ち分け、カシメロを削っていく。4回、カシメロが左フックを振ったところで偶然のバッティングが発生、小國がおでこの左上をカットした。主審がストップをかけた直後、カシメロの右フックが小國に炸裂したが、これは問題にならず。ドクターチェックの結果、小國の頭部の出血がひどく、試合終了となった。

 S・バンタム級でWBC7位、IBF6位、WBO3位にランクされるカシメロは33勝22KO4敗1分。小國は21勝8KO2敗3分。

小國の話「ボディが効いていると思ったけど、効いていて思いきり振ってくるのはすごいと思った。パンチが死んでなかったのでジャブが打てなかった。(ストップは)ありえへんくらいの血の出方だったので仕方ないかなと。(目に血が入って)見えなかったので仕方ないのかなと。

相手を止めなくちゃという意識が強くて、上に意識がいってしまった。セコンドからもっと下を攻めろと。相手はビビらそうと思っていきなり来て、こっちが下がらなかったから予想外だったと思う。再戦はしたいけど、どうですかね。ワンモアって言ったらフレンドとか返されて流されました。パンチは僕的には栗原くんのほうがあったかなと。次のパンチにつなげようとしてたんだと思いますけど」

カシメロの話「レフェリーの判断はリスペクトする。しょうがない。小國のボディ打ちは効いていなかった。早いラウンドで終わらせたかったけど、お客さんもたくさん来ていたので5、6ラウンドでのKOを狙っていた。井上尚弥とやりたい。今日の試合はライトなトレーニングしかしていなくて、井上尚弥と戦えばハードなトレーニングをして本当の力を見せる」

伊藤雅雪TGB代表の話「カシメロは井上尚弥へのアピールとしては不十分だったと思う。スパーリング不足は絶対にあった。自分としてはアメリカでコーチをつけてトレーニングをさせたい。そしてもう一度、みんなが井上戦を見たいと思ってもらえるような試合をさせたい。これからもカシメロをサポートしていく。小國選手との再戦もありだと思う」

Related article
関連記事