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日本S・ウェルター級6位の左右田泰臣が日韓戦締める 劇的最終回TKO勝ち

2024年3月12日 21時05分

「フェニックスバトル111&DANGAN264」が12日、後楽園ホールで開催され、日韓戦4試合を含む7試合が行われた。メインのS・ウェルター級8回戦は、日本同級6位の左右田泰臣(EBISU K’sBOX)がチョ・ヨンイ(韓国)に8回2分16秒TKO勝ち。試合の模様は16日(土)27時25分からフジテレビで放送される。FODでアーカイブ配信も。

◇S・ウェルター級8回戦
左右田泰臣(EBISU K’sBOX)[TKO8回2分16秒]チョ・ヨンイ(韓国)

 チョはグイグイと前に出るスタイル、左右田はジャブ、ワンツーフック、ボディ打ちで迎え撃った。左右田は2回、何発か右を決めるが、ファイターのチョは3回、左右田を接近戦に引きずり込んだ。

左右田(右)はタフな相手を最終回にストップ

 チョがプレスをかけ続け、左右田がそうはさせじとボディ打ち、右、左フックで流れを渡さない。5回、右ストレート、左右のボディがチョをとらえた。

 いいパンチをもらってもタフなチョは失速しなかった。7回は左右田と打ち合った。最終回は左右田が攻勢を強め、コンビネーションでチョを追い込むシーンを作った。最後は右を決めてチョがフラフラになったところでラッシュ。ストップ勝ちを呼び込んだ、左右田は6勝4KO1分。チョは10勝2KO7敗3分。

左右田「K-1のときから外国の選手とやっているので問題はなかった。日本のボクシングは中堅の選手がいることも知らしめられたと思う。僕の階級のチャンピオンが出田選手、39歳なんですけど、僕も36歳になるので勝って世代交代をしたいです」

◇S・バンタム級6回戦
金城隼平(RE:BOOT)[3-0(60-54×3)]キム・ジヨン(韓国)

 昨年7月にB級デビューした東洋大出身の金城がプロ2戦目。サウスポーの金城はスタートから右ジャブをピシピシと当てていった。劣勢のキムは非力ながら上体を柔らかく使い、時折反撃に出て金城のアタックをしのいだ。

金城(右)は最後まで攻めた

 それでも金城はジャブ、左アッパー、左ストレートで少しずつキムにダメージを与えた。キムは4回、ヒッティングで右目尻をカット。金城は最後までKOを狙ったが、キムが粘った。金城は2勝1KO。キムは3勝1KO1敗1分。

加藤は初回で試合を決めた

◇ウェルター級6回戦
加藤大河(DANGAN越谷)[KO1回1分33秒]カン・ドンヨン(韓国)

 長身の加藤がワンツーでカンに迫った。初回中盤、加藤がワンツーから左ボディを突き上げると、これがカウンターとなってヒット。カンの動きが止まり、追撃でダウン。カンが苦しそうな表情で10カウントを聞いた。加藤は5勝2KO2敗。カンは4勝10敗2分。

◇ヘビー級6回戦
キム・ジョンス(韓国)[KO2回47秒]藤中大和(DANGAN)
 体重123キロの藤中と117.9キロのキムが激突。5年ぶり復帰戦の38歳、藤中が仕掛けると、いきなり試合は打撃戦となった。打ち合いは右スイングを決める20歳のキムが優勢だ。

ヘビー級対決はキムに軍配

 2回、キムはアッパーも上手く使って藤中を追い込んでいく。藤中も雄叫びを上げながら手を出すが、鼻血を出して苦しそう。キムが右アッパー、左フック、右ストレートをコンビネーションを叩き込むと藤中がダウン。立ち上がったものの10カウントとなった。

 キムは昨年7月、日本王者の但馬ミツロ(KWORLD3)に8回判定負けして以来の試合で勝利。5勝4KO2敗。「ありがとうございま~す」と愛嬌を振りまいて退場した。藤中は7勝3KO7敗。

◇フェザー級8回戦
殿本恭平(勝輝)[3-0(76-75、77-74、78-73)]中川公弘(ワタナベ)

 日本フェザー級1位の中川と同5位の殿本によるランカー対決。両者は20年12月に対戦し、殿本が8回判定勝ちしている。

 再戦は殿本がアグレッシブな立ち上がり。ジャブから右ストレート、アッパーを織り交ぜて中川に迫った。中川は右をかぶせて対抗するが、やや変則的なリズムの殿本が先手を取った。

ランカー対決は殿本(左)が押し切った

 殿本はクリーンヒットを奪えないものの、前に出ながら手を出して攻勢をアピールした。クリンチも多い展開で、中川はなかなかリズムをつかめない。

 しかし7回、中川がカウンターの左を合わせると、殿本がキャンバスに転がった。ダメージのなかった殿本は8回、連打で押していく。中川も右を何発か決めてゴングが鳴った。殿本は15勝7KO4敗1分。中川は10勝5KO6敗2分。

◇62.2キロ6回戦
一道宏(T&T)[3-0(58-56×2、59-55)]中村駿(ワタナベ)

 初回、一道がコンビネーションで圧力をかけ、中村もブロックしながら手を出し、出だしからアクションの多い展開に。終盤に中村が左フックを決めてチャンスを作った。2回は一道が上下に打ち分けて、ボディ打ちを決めて優勢。以降、一道は右、ボディ打ちでコツコツと中村にダメージを与えていった。

 中村は最終回、ワンツーを多用して逆転を狙ったが、一道のジャブが反撃を許さなかった。38歳の一道は8勝6KO1敗1分。27歳の中村は5勝4KO4敗2分。

◇フライ級4回戦
青井達成(RK蒲田)[3-0(8-37×2、39-36)]トメ・マルチネス(KG大和)
観衆=836人

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