ピューマ渡久地ジム（渡久地聡美会長）が28日夜、都内のホテルで新チャンピオン誕生とジム創立15周年を祝うパーティーを開いた。

　この日の主役は、7月にタイで行われたABC（アジアボクシング機構）S･ウェルター級シルバー王座決定戦でエリー・パンガリブアン（インドネシア）を2回KOに沈めてタイトルを奪取したコブラ諏訪（35歳）。ジム第1号選手で、デビュー12年目でベルトを手にした努力家だ。「うれしいけど、とても緊張します」といいつつ、チャンピオンベルトを手に支援者らとの記念撮影に応じていた。

　ABCシルバーはWBC系の地域王座だが、ジムにとっては初のチャンピオン誕生の慶事とあり、ジム創立15周年記念もあわせて祝賀パーティー開催となったもの。「会員や後援者のみなさんの交流の場を持ちたかった」（渡久地会長）という願いもあった。

　都心のジムは90年代の人気王者ピューマ渡久地（現名誉会長）が興し、昨年亡くなった俳優の高倉健さんも後援者の一人だった。約80名が出席したこの日の祝賀会でも各界の名士が出席した。「練習生代表」と紹介されて乾杯の音頭取りをしたのは、外交評論家の岡本行夫さん。映画「ボックス!」の原作者、百田尚樹さんもかけつけた。映画には同ジムが撮影協力、諏訪が出演した縁で交流がある。