April
28
Sunday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

21°C Clear
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > ロマチェンコ“2戦目”で世界タイトル獲得は不可能?

ロマチェンコ“2戦目”で世界タイトル獲得は不可能?

2013年9月10日 14時15分

 10月12日ラスベガスのティモシー・ブラッドリー×ファン・マヌエル・マルケスの前座でデビューするワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。アマ戦績396勝1敗とされるアマ最強男は世界タイトル獲得最速記録となるプロ2戦目での世界挑戦を目論んでいるが、この“新記録”を巡って海外で議論が起きている。

強いのは間違いなし

 現在の世界タイトル獲得最速記録保持者はセンサク・ムアンスリン(タイ)。ムエタイ王者だったセンサクは75年、国際式に転向して3戦目でWBC世界S・ライト級タイトルを獲得した。ロマチェンコが2戦目でプラン通り世界タイトルをゲットすればめでたく世界新記録達成─となるはずだ。

 ところがロマチェンコのプロ戦績の数え方に疑問を呈する声が出ている。というのもロマチェンコは五輪連覇を達成後、AIBA(国際ボクシング協会)が立ち上げたプロ大会WSBに参戦し、ここで5試合をこなしているからだ。もちろん既存のプロとは違うが、試合に出場して報酬を得て、ヘッドギアなしの5回戦をしていたのは事実。新記録に文句をつける人たちによれば、たとえ2試合後に世界タイトルを獲得してもWSBの記録を足して「7戦目」となり、新記録は生まれないということになる。

 ファンの感覚としては「プロ2戦目」がしっくりくるように思われるが、「プロ7戦目」という主張もまったく説得力がないわけではない。AIBAは今年からAPB(AIBAプロフェッショナルボクシング)もスタートさせ、さらに“プロボクシング”を発展させる計画。何やらややこしい話になってきた。

Related article
関連記事