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江藤光喜は勝負のWBO挑戦者決定戦

自らの拳で判決を下す──伊藤雅雪あすへリング戦
江藤光喜は勝負のWBO挑戦者決定戦

2019年5月25日 8時31分

 あす25日(日本時間26日)に米国フロリダ州キシミーのオセオラ・ヘリテージパークで挙行されるWBO世界S・フェザー級タイトルマッチの計量が24日、オーランドのホテルで行われた。2度目の防衛戦に臨むチャンピオン伊藤雅雪(横浜光)と挑戦者ジャメル・ヘリング(米国)はともに一発合格。伊藤は58.7キロ、ヘリングは58.8キロだった。

小づちを手にした「ザ・ジャッジ」伊藤。ライバル王者ベルチェルトも姿を見せた

 タイトルを手にしたフロリダの地に再びチャンピオンとして戻ってきた伊藤。特にナーバスな様子は見せず、笑顔ものぞかせるなど仕上がりは好調のようだ。「もちろんKOを狙っています。倒す姿勢を見せていく」と、今回も米国リングで勝利とともに積極的なファイトで魅せるつもり。

 19勝10KO2敗のヘリングは元海兵隊で、海兵隊の標語である「Semper Fi(常に忠誠を)」を異名にするサウスポー。アマチュアではロンドン五輪に出場しており、現在はPFPトップファイターのテレンス・クロフォードと同じチームで、この日の計量にはクロフォードが姿を見せた。

 スタイル的にも難敵と目されるが、このヘリングと対面した伊藤が抱いた印象は「並んでみたら、それほど大きくは感じなかった」というもの。「KOすることができれば明るい未来が見えてきますから」と、やる気満々である。

 というのも今回伊藤はトップランク社と契約をかわして臨む第1戦。同社が送り込んできた刺客をいいかたちで退けることがチャンピオンの言う“明るい未来”への大きな一歩となる。「こちら(米国)だから僕が求めている試合をできる」。海外の舞台で階段を上がっている実感がいま伊藤のモチベーションをさらにかき立てている。

 新たに「The Judge」という異名をアピールする伊藤はこの日、裁判官の持つ小づちを手にして写真に納まった。あすは自らの拳で判決を下す――。

WBO王座挑戦者決定戦に臨む江藤とシントロン

 また同じリングで行われるWBO・S・フライ級挑戦者決定戦に出場する同級5位江藤光喜(白井・具志堅S)も計量を51.98キロでパス。相手のハビエル・シントロン(同級6位プエルトリコ)も同じ体重だった。

 現在空位の同級王座は6月19日に2位井岡一翔(Reason大貴)と1位アストン・パリクテ(比)が争う。このイベントの模様はWOWOWライブで午前11時から生中継される。

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