2020年3月18日水曜日

大橋会長「アラム氏が最後までがんばってくれた」 
井上尚弥の統一戦延期決定まで

 4月25日に米ラスベガスで予定されていたWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者、井上尚弥(大橋)とWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(比)の3団体統一戦が新型コロナウイルス禍により延期となった。慌ただしく事態が動いた一連の様子を大橋秀行会長に聞いた。

大橋会長とアラム氏

 大橋会長が試合延期の報を受けたのは17日未明。連絡を受けて朝、井上に連絡したところ、「了解です。いつ決まってもいいように準備します」と冷静な答えが返ってきた。大橋会長も井上も最近のニュースに触れる限り「延期はやむを得ない」と考えていたから動揺はなく、モチベーションの衰えもないという。

 大橋会長によると、イベントを主催するトップランクのボブ・アラムCEOが何とか井上の試合を開催しようと最後まで力を尽くしたという。一時はチーム井上のアメリカ入国の時期を早めて事態を乗り切ろうとし、当初は試合1週間前に渡米する予定だった大橋会長も急きょ4月頭にアメリカ入りする準備を整えた。

 結局、こうした努力は水の泡となったわけだが、大橋会長は「アラムさんが最後までがんばってくれた」と大物プロモーターに感謝。「早く行っても直前になってダメになるとか、日本に帰ってこられなくなるとか、そういう事態は困る。延期は残念だけど、はっきりして良かったという面はある」と心境を語った。

 井上は先週までフィリピン人パートナーとスパーリングを重ねるなど順調に調整を続けていた。現在は3人のパートナーが帰国し、新たに招へいする予定だったパートナーは来日を取りやめた。しばらくは日本人選手とスパーリングを重ねながら調整していく予定。