ホープ対決 下町俊貴が5回TKO勝ちで日本ユースV1
2020年8月9日 23時54分
2020年8月9日 23時44分
9日午後大阪・枚方市立総合体育館で行われたグリーンツダジムの客入れ興行、メインの8回戦に登場した元日本ウェルター級王者(現6位)の矢田良太(グリーンツダ)は、ノーランクの藤井拓也(三迫)に5回2秒TKO勝ち。昨年12月別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)とのWBOアジア・パシフィック王座決定戦でダウン応酬の末ストップ負けして以来の再起戦を飾った。
この日の矢田は意外にも慎重さが目立ち、初回に右の打ちおろしでチャンスをつかみかけても深追いせず、その後ももっぱら変則の藤井に仕掛けさせてこれをかわしながらの展開。
それでも4回終了直前に右強打を決めてダウンを奪った。藤井は倒れる際に右足首をひねり、次の5回開始直後主審がドクター・チェックをあおいだ上でストップ。結果は矢田のTKO勝ちとなった。
これまで打ち合いを好んできた矢田にとっては別人のような戦法だったが、本人は「一流選手は打たせない。今日は打たせないボクシングができた」とすましたものだった。たまたま試合運びが慎重だったのではなく、今後もこのスタイルで行くつもりだ。 これで矢田(31歳)は20勝17KO6敗。敗れた藤井(32歳)は7勝3KO6敗。
出身地枚方での再起戦、しかも4歳の息子都氣(とき)ちゃんに初めて勝った試合を見せることができたと、試合後は舞い上がるほどの大喜び。「年内に東洋タイトルを手にしたい」と宣言していた。
本石昌也グリーンツダジム会長も「国内の強い日本選手とやらせたい」。別府との再戦も「こちらは選ぶ立場にない」として、やれるなら歓迎したい意向。
この日の枚方市の会場は、キャパ3500人のところコロナ対策を徹底して850人の観客を入れて行われた。関西のジムで新型コロナウイルス感染のクラスターが発生するなど、厳しい状況の中で行われた今回の興行。本石会長は一時中止も頭をよぎったというが、「やってよかった」としみじみ。最悪事態を免れただけでなく、赤字も免れそうでホッとしていた。
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