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LEGEND 井上尚弥がメインイベントで貫禄  比嘉大吾と真剣度100%

2021年2月11日 20時24分

 プロとアマのトップ選手がエキシビションを披露するボクシングイベント「LEGEND」が11日、代々木第一体育館で開かれ、全7カードのメインイベントでWBAスーパー・IBFバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が元WBCフライ級王者の比嘉大吾(Ambition)と3分3ラウンドのエキシビションを行った。

 なお、この日の来場者数は2548人。観客、スタッフ、メディアのすべてがPCR検査を受けるという形式でイベントが開催され、検査を受けた総数は4160人だった。主催者によると検査で陽性反応を示した人は一人もいなかった。

井上(右)と比嘉 提供:LEGEND実行委員会

■井上尚弥 × 比嘉大吾
 井上は公約通りスタートからフルスロットル。試合さながらのジャブ、右ストレート、左ボディで比嘉を追い込んでいった。比嘉も懸命に前に出てボディや左のダブルを打ち込んでいくが、井上劇場はここから。井上は2回にはスイッチして攻撃し、ロープを背負って比嘉に攻めさせながら右アッパーを連発。

 3回は両者ともそれまでかぶっていたヘッドギアを脱ぎ捨てて打ち合った。比嘉も食らいついたが、井上は最後まで攻撃の手を緩めなかった。

井上「比嘉選手にはすごく気迫を感じたし、見ているお客さんに喜んでもらえたと思う。自分の距離だけでなく比嘉選手の距離でもやろうと思っていて、いろいろな戦いを見せられたらいいと思っていた。今日の自分の動きには満足している。今回の体重は62キロ。(入場したときに)モニターを見たら自分の身体が試合のときとは全然違うのでビックリした。

世界ランカーの比嘉を相手にして? 正直、このスパーは自分にとってはメリットがない。比嘉選手にしてみると「どれだけやれるのか」というのがあると思う。そこでレベルの差を見せないといけないし、互角の内容では自分の評価は上がらない。だからプレッシャーもあったし、いい緊張感があった。

次の試合はIBFの指名試合が濃厚。挑戦者がサウスポーになるので、ここから切り替えて対策していきたい。客を入れた会場で試せたことは良かったと思う」

比嘉「尚弥さんはスタイル的にもっと距離を取ってもできると思うけど、自分に合わせて接近戦、打ち合いが多かった。接近戦でも(井上は)できると分かってたし、離れていても(動きを)見られていると思った。うまいし、パンチ力もあったし、見られている感じもあったけど、自分がいけないところじゃないと思ったし、ほんと自分次第ですね」

提供:LEGEND実行委員会

■内山高志 × 坂晃典
 元WBA・S・フェザー級スーパー王者で引退して4年の内山高志が登場。日本S・フェザー級王者の坂晃典(仲里)を迎えた。

 内山が得意のジャブ、右ストレート、左ボディで坂に迫った。坂もボディに右ストレートを打ち込んだが、内山は右のタイミングがいい。坂は最終回、ヘッドギアを取って気合いを入れ、ボディ打ちや右ストレートで内山に迫った。終盤はスタミナが切れてきた内山だったが、最後まで右を打ち込んで往年の強さの片鱗を披露した。

内山(右)と坂 提供:LEGEND実行委員会

内山「引退して4年たって、練習は20日ほど。2月1日から10日は酒を飲まなかった。練習を始めたときは1ラウンドもたなかったけど恥ずかしい姿を見せないように練習した。倒されなければいいと思っていたけど、練習しているうちにいい試合がしたい、勝ちたいという気持ちになってきた」

坂「ノックアウトダイナマイトの内山選手は、自分が高校3年生から大学生のときに世界チャンピオンでずっと防衛していた。毎試合楽しみにしていた選手だったので、自分がエキシビションでも戦えるというのは光栄」

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