S・フライ級王座陥落のアンカハス 再戦条項を行使せず、減量苦でバンタム級転向か
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2022年3月1日 17時00分
WBA女子フライ級王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山=写真)が4月9日、米テキサス州サンアントニオのアラモドームでWBC王者マーレン・エスパーザ(米)と統一戦を行うことになった。藤岡が1日、オンラインで記者会見して発表した。
昨年7月、米国デビューを飾った藤岡がさらなる大舞台で統一戦を行うことになった。会見した藤岡は「自分に残された時間も少ないと分かっているので、一戦一戦濃い試合をしたい。どうせやるなら強い選手。まさにそういう相手なのでうれしい」と統一戦を歓迎した。
前回、念願の米国デビューをはたした試合は夢を叶えた一方で、「屋外のサッカー場で、時間帯も早くてそこまでお客さんも入っていなかった」。しかし今回の会場は数々のビッグマッチが行われてきたアラモドームで、メインはライト級のスター選手、ライアン・ガルシア(米)の復帰戦。藤岡は「お客さんがいっぱいくると思う。その中で試合ができるのはうれしい」と言葉を弾ませた。
WBC王者のエスパーザ(32=11勝1KO1敗)は2012年ロンドン五輪フライ級銅メダリスト。14年の世界選手権金メダルを獲得し16年にプロデビューし、21年6月にWBC世界王者となった。
アマチュア上がりの強豪にについて、藤岡は「まだプロ仕様になりきれていない部分がある」とパンチを打ち抜かないエスパーザのスタイルを厳しく分析。その上で「最初は3月にロサンゼルスの予定が完全ドアウェーのテキサスになった。倒さないと勝てないと思うのでそっちにシフトした」と気持ちを引き締めた。
日本の女子ボクシングを牽引してきた藤岡も46歳になった。今回の試合に関して、「勝てば次の試合も組んでもらえる可能性があるし、向こうはファイトマネーもいい。あとから後輩たちが続いてくれる期待もあるので、背中を見せていきたい」とはいかにも先駆者らしい言葉。そのためにも4月9日、自身初の統一タイトルを手にする。
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