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近畿大OB、高校2冠の井上彪がプロ入り 悩み抜いて大阪府警を退職

2022年7月1日 22時01分

 六島ジムは1日、近畿大ボクシング部出身の井上彪(たける=23)の入門を発表した。井上は宮崎県出身で、日章学園中でボクシングを始め、日章学園高1年の全国高校選抜フライ級優勝。2年のインターハイで堤駿斗(習志野=現志成)を破って優勝した。

プロ入りを発表した井上(右)と武市トレーナー

 この後は高校選抜、国体と堤に敗れて準優勝。3年時はバンタム級でインターハイ3位、国体は今永虎雅(王寺工=現大橋)に敗れて準優勝の成績を残した。近畿大に進んで1年上の兄颯(はやて)とともにレギュラーで活躍、2年の時は近畿大の21年ぶりの関西学生リーグ優勝に貢献した。アマ通算53勝10RSC13敗。

 新型コロナでリーグ戦がなくなり、21年春に卒業後は兄に続いて大阪府警に入り、大阪市中央区の交番に勤務していた。しかし、2年先輩の西田凌佑、峯佑輔らが六島ジムで活躍しているのに刺激を受け、安定している職業を辞めてプロボクサーになる決意を固めた。8月11日の六島ジムが大阪市住吉区民センターで行う興行で西田相手にプロテストを受験する。

 近畿大で井上を指導したことがある武市晃輔・六島ジムチーフトレーナーは「大学時代からパンチが少し遅れて出てくる変わったタイプでプロ向きだと思っていた。世界を目指せる素材なので、しっかり鍛えていきます」と語り、L・フライ級で戦わせたい意向だ。

 井上は「親にも反対されたし、悩み抜いて、夢があるプロの世界に飛び込むことにしました。大学では後半いい結果を残していないので、ボクシングにがむしゃらに取り組みます。5戦目か6戦目でアジアタイトルを獲っている西田先輩に追いつき、10戦目で世界にチャレンジできれば」と抱負を語った。青果会社が支援してくれることになっており、元警官ボクサーが仕事とボクシングの両立を図っていく。

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