WBCのマウリシオ・スライマン会長は26日（日本時間27日）、ヘビー級王者タイソン・フューリー（英）に対して現役続行か引退の決断を1週間延長すると通達した。フューリーは26日までに回答を送るようにリクエストされていたが、リミットは9月1日までとなった。メキシコ、米国メディアが伝えた。

同会長はその理由としてフューリーの甥のリコ・バートン氏が今月21日、英国マンチェスターで殴打されて死亡した事件で喪に服すためだと明かしている。

一方で他の3団体の王座を保持するオレクサンドル・ウシク（ウクライナ）が20日、アンソニー・ジョシュア（英）との再戦で統一王座を防衛。フューリーとの4団体統一戦がクローズアップされている。引退宣言を保留にした後、再び「復帰はない」と語ったフューリーだが、ウシクとの対決に心を動かされている様子がうかがえる。

すでにフューリーの共同プロモーター、ボブ・アラム、フランク・ウォーレン両氏はウシク側と交渉に入っているとも噂され、フューリーがどんな決断を下すか注目される。Photo by SUMIO YAMADA