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12.29細野悟vs下田昭文 “事実上の挑戦者決定戦”

2015年10月30日 16時16分

 日本フェザー級王者の細野悟(大橋)と元世界王者の下田昭文(帝拳)が12月29日、東京・有明コロシアムで行われる井上尚弥(大橋)と八重樫東(大橋)のダブル世界タイトルマッチの前座で対戦することが決定。両選手が30日、横浜市の大橋ジムで記者会見して発表した。

細野悟と下田昭文が激突(ボクシングニュース)
注目のフェザー級対決に挑む細野(右)と下田

 WBA3位、WBO6位など世界4団体でランクされる細野に、元WBA世界S・バンタム級チャンピオンの下田が挑戦する。試合は日本タイトルマッチで細野の3度目の防衛戦となるが、大橋秀行会長は「事実上の世界挑戦者決定戦」とこの一番を表現。フェザー級の国内トップと目される細野と下田が激突するのだから、勝った方が世界に近づくと考えるのは当然だろう。

 下田を迎え撃つ立場の細野は「楽しみでしょうがない感じ」とこの一戦を迎える気持ちを表現した。これまで3度世界に挑戦して届かず、4度目を目指す立場だが、最近は試合内容が冴えずにモチベーションが下がっているようにも見えた。その点、今回の相手は申し分なく、細野からは「ヘタしたら(下田の)ワンサイドになってしまうかもしれない」と驚きのセリフまで飛び出すほど。もちろん負けるつもりは毛頭なく「最近は試合のイメージができなかったけど、下田の試合は見ているのでイメージが沸く。しっかり崩していきたい」と決意表明。持ち前の馬力とパワーで、スピードとキレの下田に勝負を挑む。

 一方の下田は昨年2月にマカオでマルビン・ソンソナ(フィリピン)に敗退。長期ブランクを余儀なくされ「去年の年末は復帰戦もできない状態で、仕事をして、練習もまともにできなかった」と選手生命の危機を味わった。それでもあきらめず、今年6月の復帰戦にこぎつけ、10月の再起第2戦にも快勝すると「国内で最強を証明できるし、勝てば世界ランクをもらえる。自分はゆっくりしているヒマはない」と照準を細野にロックオン。「馬力のあるファイター、うまさもある」と王者を評価しつつ「さらに上がっていくためにちょうどいい相手だと思う」とも。この試合をステップに再び世界の舞台に立つ考えだ。

 これで12月29日の有明コロシアムは、井上が指名挑戦者ワルリト・パレナス(フィリピン)を迎えるWBO世界S・フライ級タイトル初防衛戦、八重樫が3階級制覇を狙って王者ハビエル・メンドサ(メキシコ)に挑戦するIBF世界L・フライ級タイトルマッチ、井上拓真(大橋)がレネ・ダッケル(フィリピン)の挑戦を受けるOPBF・S・フライ級タイトルマッチを合わせ、4つのタイトルマッチが並ぶことになった。

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