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井上尚弥「頭脳戦になると思う」S・バンタム級フルトン戦まであと10日 公開練習はすぐ終了

2023年7月15日 14時35分

 WBC&WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ(25日・有明アリーナ)まで10日となった15日、4階級制覇に挑む前バンタム級4団体統一チャンピオンの井上尚弥(大橋)が横浜市内のジムで公開練習を行った。

今回のオリジナルTシャツは挑戦者の青だ

 大橋秀行会長、井上真吾トレーナーと会見した井上は引き締まった表情でメディアの質問に答えた。調整に関しては「かなり順調。(バンタム級からS・バンタム級に上げた)1.8キロがプラスに働いている。パワーはもちろん、スピードも増している」と自信満々だ。

 階級アップについてはかつて「未知」と口にしていたが、この日は「マイナスは一つもないと思う」、「S・バンタムがベストじゃないかと感じている」とまで言い切り、「ノビノビと安定感を持って試合ができると思う」とメリットを強調した。

 大橋会長も1.8キロ増えた効果を感じていた。「最終調整でしっかり練習できることが大きい。バンタム級時代は減量の影響で強さがすべて出ていなかった。デビューしたときからS・バンタム級が適正階級だと思っていた」と25日の試合に大きな期待を寄せた。

 調整が順調とはいえ、階級を上げて、調整試合をはさまずいきなり2団体統一王者のスティーブン・フルトン(米)に挑戦すること自体はハードなチャレンジと言えるだろう。さらに自身のけがで2カ月の試合延期とプレッシャーのかかる場面だが、それゆえに井上は「過去イチのモチベーション」と今回の試合に意気込んでいる。

 無敗の技巧派王者、フルトンが「頭を使って賢く戦う」と発言したことに対しては、「フルトンのスタイルは賢く戦うしかない。それよりも自分がどう賢く戦うか。頭脳戦になると思うし、一瞬のミスをしたほうがペースを持っていかれると思う」と話した。

 インタビュー後の公開練習で、井上はロープを跳び、シャドーボクシングを始めたところで大橋秀行会長が練習を打ち切った。この日はフルトン陣営のワヒド・ラヒーム・トレーナーが視察に来ており、前日にフルトンがほとんど動く姿を見せなかったことを受けての対応。井上は「えっ」と驚いた様子だったが、大橋会長は「もう試合は始まっている」と厳しい表情だった。

練習はこれからほどなくして公開終了

 30歳の井上は12年10月にプロデビュー。14年4月にWBC・L・フライ級王座、同年12月にWBO・S・フライ級王座、18年5月にWBAバンタム級王座を獲得。昨年12月にバンタム級4団体統一を果たし、今回4階級制覇に挑む。戦績は24勝21KO無敗。

 17日に29歳になるフルトンは14年10月にプロデビュー。21年10月にWBO・S・バンタム級王座を獲得。同年11月の初防衛戦でWBC王者ブランドン・フィゲロアを下して2団体統一に成功。戦績は21勝8KO無敗。

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