ナバレッテ4階級制覇なるか 5.18ベリンチクとWBOライト級王座決定戦
2024年3月20日 10時12分
2024年3月19日 21時17分
「ゴールデンチャイルドボクシングvol.138」が19日、後楽園ホールで行われた。メインのS・フェザー級8回戦は、日本同級3位の石井龍誠(金子)が同5位それいけ太一(KG大和)に3回1分29秒TKO勝ちした。
前座では日大出身の小山涼介(金子)がB級デビュー戦で、新屋叶多(全日本パブリック)に1回57秒TKO勝ち。小山は勝利者インタビューで「一発ももらわずダメージを負わずに勝っていきたい」と抱負を語った。
また、戦後初の東洋王者(フェザー級)で、初代金子ジム会長の金子繁治さんの孫で賢司トレーナーの息子、金子佳樹(金子)がデビュー2戦目に1回2分12秒TKO勝ち。2連続初回KO勝ちの金子は6月1日、後楽園ホールで新人王初戦を迎える。
◇S・フェザー級8回戦
石井龍誠(金子)[TKO3回1分29秒]それいけ太一(KG大和)
3連続TKO勝ちと波に乗るサウスポー石井が太一とのランカー対決。アウトボクサーの石井はシャープなジャブから左につなげていく。初回、両者が接近した瞬間、石井のパンチで太一が左目上をカットした。
2回、石井が攻めに転じたところで、太一の右がカウンターで決まり石井がダウン。石井はムキになったか、さらに右を食らって2度目のダウンだ。今度は石井はヒッティングで右目の上を負傷した。
3回、石井が左を決めて太一が下がると一気にラッシュ。ここは太一が踏ん張って打ち返したが傷が悪化。ドクターチェックの末にストップとなった。
石井は12勝9KO7敗1分。太一は10勝6KO7敗。昨年9月、日本タイトル挑戦者決定戦で奈良井翼(RK蒲田)に敗れて以来の試合だった。
石井は「移籍してきて初めてのメインで緊張した。もっと練習して日本だったり、アジアだったり、タイトルを獲りたい」とファンにアピールした。
◇S・フェザー級8回戦
大久祐哉(金子)[TKO7回2分51秒]伊集盛尚(琉豊BS)
パンチのある伊集がプレスをかけて一発を狙っていく立ち上がり。2回、伊集が日本フェザー級3位の大久に右を打ち込むと、大久が左まぶたから出血。ヒッティングによる出血でピンチを迎えた。
大久は3回、脚を使いながらリードで伊集をコントロールし、右につなげ、さらにボディを打ち込むと、伊集の動きが止まった。大久は畳みかけるが、ここは伊集が踏みとどまった。
4回は伊集が前に出て仕掛けて打ち合いに。大久がまぶたから再び出血してドクターチェックが入る。有効打で大久が上回るが、傷の状態が怖い。5回、大久の左フックが決まり、追撃で伊集がダウンした。
5、6回と大久がコツコツとパンチを当てるものの、タフな伊集は一発を狙い続ける。7回、伊集が右、左フックで攻勢に出たが、これをしのいだ大久が右ストレート、左フックを決めたところで主審が試合を止めた。
大久は「初めてのカットで焦ってしまった。このままだとKO負けしてしまうので、絶対にもらわないようにボクシングを作った。ベルトを巻いた姿を応援してくれる人に見せたい。チャンスがきたらいつでもいけるようにしたい」と話した。8勝5KO1分。伊集は11勝9KO7敗。
◇S・フライ級8回戦
宝珠山晃(三迫)[TKO7回54秒]森野大地(フュチュール)
日本フライ級9位の宝珠山は昨年9月、名古屋のWBO-APフライ級王座決定戦で畑中建人(畑中)に競り負けて以来のリング。元ランカーの森野を迎えた。サウスポー対決は、森野が積極的に左を打ち込む立ち上がり。宝珠山はボディへのジャブをうまく使い、距離を取ろうと試みた。
2回、パワフルに迫る森野が左強打を決めてチャンスを作る。このピンチで宝珠山は接近戦を選択、森野をコーナーに追い込み、左を振り下ろすと、森野の体がグラリ。しかしここは森野が踏ん張った。
3回以降は上背のある宝珠山が距離をコントロールし、コツコツと森野にダメージを与えていった。6回、森野が勝負をかけて試合は打撃戦に。打ち合いに応じた宝珠山が打ち勝ったかに見えたが、被弾の多い森野がガッツを見せて打ち返す。
森野は7回も前に出たが、宝珠山が連打で応じ、左が決まったところで主審が割って入った。再起戦勝利の宝珠山は10勝4KO1敗。勝利者インタビューで感極まり、「タイトルが獲れるようにがんばります」と涙ながらにアピールした。3連敗の森野は5勝3KO4敗。
◇56.5キロ4回戦
小山涼介(金子)[TKO1回57秒]新屋叶多(全日本パブリック)
◇S・フェザー級6回戦
柿元蓮(ワタナベ)[2-0(58-56×2、57-57)]渡辺顕也(小熊)
◇ウェルター級4回戦
金子佳樹(金子)[TKO1回2分12秒]福永啄巳(青木)
◇51.5キロ4回戦
堀江尭斗(FLARE山上)[TKO3回2分48秒]窪田怜司(金子)
◇S・ライト級4回戦
小林彩都(足利)[2-0(39-37×2、38-38)]渡辺大貴(セレス)
◇53.0キロ4回戦
髙橋覇琉斗(鹿島灘)[引き分け(38-38×3)]冨木隆寛(パンチアウト)
観衆=1357人
2025年3月18日 22時01分
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