あすゴロフキンvsレミュー、ロマゴンvsビロリア
2015年10月17日 10時07分
2015年10月16日 15時30分
OPBF・S・ライト級王者でIBF同級6位の小原佳太(三迫)が11月7日、米マイアミでIBF同級9位ウォルター・カスティーリョ(ニカラグア)とIBF同級指名挑戦者決定戦を行うことが決まった。小原と三迫貴志会長が16日、都内で記者会見を開いて発表した。
東洋大などアマチュアで活躍した小原は、2010年にプロデビュー。デビュー戦こそ黒星だったが、以降は連勝を重ねて日本と東洋太平洋タイトルを獲得。ここまでの戦績が15勝14KO1敗、現在13連続KO勝利中というから、このクラスでは国内屈指の実力者だ。世界的に層の厚い中量級でチャンスを手にした小原は「試合が決まって素直にうれしい」とまずは喜びを口にした。
既にこの試合を見越したかのように、6月には米国ロサンゼルスで2週間の合宿を敢行。「向こうの選手のフィジカルの強さ、場数を踏んでいる選手の対応力を学ぶことができた」と世界に向けて、貴重な経験を積んだ。その後も国内でS・ライト級世界ランカーの近藤明広(一力)、日本・OPBFミドル級王者の柴田明雄(ワタナベ)らとスパーを積んで実力アップに余念がない。
対戦相手のカスティーリョは26勝19KO3敗。直近の試合をチェックすると、4月に無敗のホープ、WBC同級1位アミール・アイマン(米)に敗れているが、7月の再起戦では世界挑戦経験もあるアメス・ディアス(パナマ)に3回TKO勝ちを収めており、なかなか気の抜けない相手のようだ。
小原はカスティーリョを「プレッシャーが強く、打たれても強く、ファイタータイプの選手。ガードの上からでも(パンチを)入れてくるので、ガードの上からでさえあまり打たせないことが大事」と分析。その上で「打ち返したり、クリンチしたり、防御の時間が長くならないようにしたい。ただパンチは当たると思うので、しっかり戦略を立てていきたい」と試合のイメージを語った。
試合はプレミア・ボクシング・チャンピオンズで、小原の試合はメインのウェルター級12回戦、フレデリック・ローソン(ガーナ=米)vsケビン・ビゼール(カナダ)とともに地上波NBCで全米に放映される。「名を売ろうとか、倒そうとかは考えていない。しっかり勝ちたい」という小原だが、派手に勝利すれば世界挑戦のチケットだけでなく、米国進出への道も開けそうだ。
現在のIBF同級王者は7月にマカオでイク・ヤン(中国)との決定戦を制したセサール・クエンカ(アルゼンチン)。クエンカは11月4日、ロシアでエドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)と初防衛戦を行う。
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