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コロナ禍後初の国内男子世界タイトルマッチ

WBA・L・フライ級王者の京口紘人 11.3大阪V3戦 
コロナ禍後初の国内男子世界タイトルマッチ

2020年9月8日 22時38分

 ワタナベジムは8日、大阪市住之江区のホテルで記者会見を開き、11月3日に同区のインテックス大阪でWBA世界L・フライ級スーパー王者、京口紘人(26)が3度目の防衛戦を行うと発表した。対戦相手は同級11位、タノンサック・シムシー(20=タイ、グリーンツダ)。

「力の差を見せつける」と京口

 タノンサックはムエタイ出身のオーソドックスタイプのタイ同級王者。昨年からグリーンツダに拠点を置き、日本で3戦(3勝2KO)しており、通算14勝12KO。京口も14勝9KOで無敗同士の対決となる。コロナ禍以降、国内男子世界戦が行われるのは初めてで、12万人が登録しているユーチューブの京口チャンネルでのライブ中継が予定されている。

 会見で渡辺均・ワタナベジム会長は「大阪府の吉村洋文知事、大阪観光局の溝畑宏理事長の応援をいただき、新型コロナ明けでは初のボクシング世界戦。ボクシングで世の中を活性化したい」と意気込みを語った。

 溝畑理事長は「いつまでもコロナ、コロナと下を向いていてはだめなので、しっかりガイドラインをつくって興行を成功させて経済の活性化を図っていきたい。京口選手は大阪の観光大使になってもらっており、スポーツのたいまつを掲げる記念すべきイベントにしたい」とオール大阪での支援を約束した。

 吉村知事からの激励の必勝色紙を受け取った京口は「コロナで大変な中、試合が決まったことをうれしく思います。ベストなパフォーマンスができるように仕上げて、リングに上がるだけです。相手は20歳と若く、負けておらず勢いがあると思うが、僕は世界戦が6回目、当日は差をみせつけます」と意欲たっぷり。

 昨年10月1日、エディオンアリーナ大阪で行われた久田哲也(ハラダ)とのV2戦以来の試合になるが「試合のできない期間はディフェンス面のトレーニングをしていました。体も少し大きくなったのでこれから減量をしっかりやります」。前日はハラダジムで旧敵の久田と4ラウンドの実戦スパーリングを行うなど気合いが入ってきている。

タノンサックは日本で3勝2KO

 挑戦者のタノンサックはタイ国からリモートで会見に臨み、「日本で初めての世界戦ができるのはうれしい。いっぱい練習して、いい試合をしてお客さんに喜んでもらいたい」と同席したプームマネージャーとともに決意を語った。

 試合までに新型コロナが終息するかまだ不明のため、レフリー、ジャッジなど海外の関係者の入国ができない状況が考えられる。主催のワタナベジム、JBCはスポーツ庁、外務省と協議を進めていくといい、現時点で日本人レフリー、ジャッジで開催することを挑戦者サイドの了承は得ている。WBAにもその旨を認めてもらうよう交渉するという。

 また試合会場には4000席を用意して座席を開けて座り、半数の2000人を収容、広い入場口を全開して換気を行うことにしている。

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