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WBCライト級王者ヘイニー ライバル王者ロペスと統一戦の行方は?

2021年6月1日 14時51分

 先週末、元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)に勝利して3度目の防衛に成功したWBC世界ライト級王者のデビン・ヘイニー(米=写真右)がライバル王者テオフィモ・ロペス(米=同左)との統一戦を望んでいる。ロペスが6月19日に予定するジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)に勝利することが大前提になるが、はたしてスーパースター候補同士の対戦は実現するのだろうか――。

 リナレス戦は、効果的なジャブを使ってリナレスの攻撃を封じながら、終盤にグラつくピンチをしのいで判定勝ち。リング誌の取材を受けたヘイニーは「私の能力をみんなに示すことができたと思う。リナレスをアウトボックスして勝った選手はいない」と試合内容を自画自賛した。過去5敗すべてがKO負けだったリナレスに初の判定負けを与えたことの価値をアピールしたのだ。

 この勝利によりヘイニー(22=26勝15KO)は3団体王者にしてWBCフランチャイズ王者にも認定されるロペス(23=16勝12KO)との統一戦を希望した。一方で、ロペスはカンボソス戦を終えたら階級を上げ、S・ライト級4冠王者となったトップランク傘下のジョシュ・テイラー(米)と対戦するというプランも報じられている。

 これ関し、ヘイニーvs.ロペスをプロモートしたマッチルームボクシングのエディ・ハーン氏は「ボクシングにはつきものの問題で、(テイラー戦は)ファイターのためではなくトップランクとESPNの利益を追求したものだ。もしテオフィモがそれを望むなら私たちに出番はない。しかし(DAZNの中継で)ヘイニーと対戦すれば、私はテイラー戦よりも多くのファイトマネーを提示することができる。それは素晴らしいファイトになる」とトップランクを挑発してみせた。

 そもそもトップランク傘下だったロペスだが、カンボソス戦は新興プロモーターのトリラーが興行権を獲得し、ロペスとトップランクの間に大きな溝ができているとの指摘もある。ハーン氏は「トップランクとテオフィモの間に何が起きているのか私は知らない」とした上で、「テオフィモはヘイニーと戦いたがっている。それがESPNの放送になるなら、それでも構わない」とも話しており、今後の交渉の行方が注目される。

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