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型枠大工の挑戦者、福永亮次が井岡一翔撃破を宣言「挑戦者らしくガンガンいく!」

2021年12月21日 15時34分

 大みそかの東京・大田区総合体育館でWBO・S・フライ級王者、井岡一翔(志成)に挑戦が決まった日本&WBOアジアパシフィック王者の“リトルパッキャオ”こと福永亮次(角海老宝石)が21日、東京・大塚のジムで記者会見を開き、世界タイトル奪取への意気込みを語った。

福永(左)と奥村トレーナー

 井岡(32=27勝15KO2敗)とIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦が流れたため、急きょピンチヒッターとして白羽が立ったのが福永(35=15勝14KO4敗)。本人もそのあたりはよく承知しており、「向こうは次(アンカハス)の調整試合くらいに思っていると思うけど、そこをつかみ取りたいと思う」とアップセットを誓った。

 試合決定の報を聞いたのは型枠大工として仕事をしていた品川のワンルームマンション建設の現場。奥村健太トレーナーから電話を受けた時は「夢かと思った」と驚き、すぐにジムに向かった。

 二つ返事で「やります」と答えなかったのは、請け負っていた仕事を簡単に断るのは無責任だからだ。ジムに到着するまでに請負先の社長に連絡をして仕事のやりくりを調整し、ジムに到着したときには「やります」と答えて武者震い。仕事の引き継ぎは15日までに終わらせた。

 井岡は元世界2階級制覇の井岡弘樹氏を叔父に持ち、アマチュアで実績を残して早くから注目を集めたサラブレッドだ。プロ7戦目で世界王者となり、既に日本人初の4階級制覇を達成済みだ。対照的に福永は25歳でボクシングを始め、前述の通りいまも型枠大工として働いている。ゆえに「お手本のような選手」という井岡との世界タイトルマッチは「人生を変える」という大一番になる。

 もともと1月15日に試合を予定していたこともあり、トレーニングは積んでいた。予想は王者の有利に大きく傾くが、顔がパッキャオに似ていることと、その強打から“リトルパッキャオ”の異名を持つ福永は「勝算はある。挑戦者だし小細工が通用する相手ではないので最初からガンガン攻めていく」と真っ向勝負を宣言した。

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