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元世界王者の岩佐亮佑、新鋭ラミドに完敗で引退表明 三代大訓も初黒星――TBプロ興行波乱

2023年4月15日 18時44分

15日、韓国仁川のTBプロモーション興行でセミに出場した元IBF・S・バンタム級王者の岩佐亮佑(セレス)はジャフェスリー・ラミド(米)に8回3-0判定負け。フェザー級8回戦で評判の新鋭サウスポーに大差(79-73×2、80-72)をつけられる完敗を喫した。

俊英ラミドに大差負け――岩佐

ラミドのすばやいパンチで岩佐は2回早くもうっすらと顔を赤くした。ラミドは前後移動のスムーズさに加え、差し込む右ボディ、左フックへのつなぎと岩佐をリードしていく。岩佐もボディから強いプレスをかけていくが、ラミドは集中力を切らさず、ラウンドを重ねた。

結局ラミドは最後まで落ちずに試合終了のゴング。殊勲のラミドは11勝4KO無敗。「岩佐は経験がありますが、それを理解した上で準備してきました」と満足気の表情。「自分の実力を証明できたと思う」と語ったのは、この日破った岩佐がS・バンタム級新王者マーロン・タパレスに勝ったことがあるのを受けて。ラミドはチャンスがあるならS・バンタム級でも大丈夫とのことだ。

敗れた岩佐は28勝18KO5敗となった。試合後、「(ラミドは)体の位置やポジショニングが上手くて、てっていしてポイントアウトしてきた。何もできなかった。やり切りました。引退します」と話した。

またライト級8回戦で移籍初戦に臨んだ三代大訓(横浜光)はチョン・ミンホ(韓)に5回1分28秒負傷判定負け。三代は14戦目にしてプロ初黒星となった(12勝4KO1分)。

「やっちゃった、という感じです」と三代

入りは悪くなかった三代だが、初回終盤にバッティングで右目尻をカット(チョンも左マブタから出血)。これでペースを乱したか、ポイントを取り切れないままラウンドを重ねた。

この日の三代は脚を連動させた左ジャブ、右クロスでテンポ早くプレッシャーをかけたが、チョンは距離が近付いたところでまとめてポイントをアピール。迎えた5回、三代が通算3度目のドクターチェックを受けた結果、試合はこれにて終了となった。ここまでのスコアは48-47、50-46、49-47でチョンを支持していた。

「試合をやった感じがしない……」と消化不良の表情の三代。「ダメな時なりに、ここからまくるんだけど……。ポイントは五分五分かなと思ってたんですが……」。実感のない初黒星にちょっとぼう然としていた。一方、大喜びのチョンは14勝3KO4敗2分。

ほかこの日は第1試合に出場した時吉樹(横浜光)も2回負傷ドローで、日本勢は勝ち星に終わった。伊藤雅雪代表は試合後、「勝ったら天国、負ければ地獄というボクシングのリアルさを見ていただけたと思う」と総括した。TBプロの第3弾興行は5月13日にマニラのオカダホテルで催される。

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