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井上尚弥「4団体統一してもS・バンタム級に残る」大橋会長はタパレス、カシメロ、ネリを構想

2023年7月26日 17時36分

 WBC&WBO世界S・バンタム級王座に就いた井上尚弥(大橋)がタイトルを獲得したスティーブン・フルトン(米)戦から一夜明けた26日、横浜市内のジムで記者会見を開いた。

会見した左から大橋会長、井上、真吾トレーナー

 午後3時スタートの記者会見で「一睡もしていない」と話した井上は「寝ようとしてもアドレナリンが出て寝られなかった。それだけこの試合にかける気持ちが強かったということだと思う」と説明した。

 井上は「振り返ってみたら4階級制覇だなと。打倒フルトンが強かったし、記録にあまりこだわりはない」と日本人選手2人目の4階級制覇にはクールな反応。弟のWBAバンタム級王者、拓真と兄弟同時世界チャンピオンについて問われると、父の真吾トレーナーが「言われてみてそうなんだ!と思った。うれしいですね」と話し、井上は「兄弟2人で世界チャンピオンというラインに立って、兄弟世界チャンピオンで1年を締めくくりたい」と語った。

 今後は年内にWBAスーパー&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦を目指す。その後のフェザー級転向について井上は、「仮に年内に4団体統一戦が決まって、いい結果が出たとしても、S・バンタム級にとどまると思う。少しずつ意味のある筋肉をつけてスピードを上げていきたい。それには3年くらいかかると思う」との見通しを示した。

 井上は昨夜リングインした対抗王者を「めちゃめちゃ太っていた」と苦笑い。真吾トレーナーは「強いと思いますよ。ナオの戦い方次第。相手の土俵に入ったらパワーもあるのでフルトンよりも怖いかもしれない」と分析した。

 大橋秀行会長は「4団体統一をして、来年にカシメロ、ネリとやっていくのが一番いいと思う。それに勝てばフェザー級に上げて、昨日のラミレス(WBOフェザー級王者)にやったら面白い」との案を示した。世界3階級制覇のジョンリール・カシメロ(フィリピン)、2階級制覇のルイス・ネリ(メキシコ)はともに日本でお馴染みの選手。S・バンタム級上位にランクされており、ネリはWBCの指名挑戦権を得ている。

 試合地は「いま国内でラスベガスのような試合ができる。大舞台が日本になっている」と国内を軸に考えており、相手によってはより大きな会場を確保するため、「地方での開催も考えている」と話した。

 また、井上は現在2位にランクされているリング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングに関する質問にも答え、「記録にはこだわらないと言ったけど、一度1位になっているのでPFPは気になる」と関心を示した。

 3位のクロフォードが日本時間30日、S・ライト級に続く4団体統一をかけてウェルター級3団体王者で同4位のエロール・スペンスJrと4団体統一戦を控えている。井上は「(2階級での4団体統一に)リーチがかかっているのでスペンスを応援します」と笑顔で答えた。

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