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元プロ王者の佐藤幸治 五輪の夢絶たれ終戦

2019年11月23日 9時44分

 7年ぶりにカムバック、東京五輪代表を目指した佐藤幸治(日大)が22日、鹿児島・阿久根市で開かれた第89回全日本ボクシング選手権大会2日目の75キロ級(ミドル級)準々決勝で昨年の同級王者、森脇唯人(自衛隊体育学校)に敗れ、悲願の五輪出場の夢が絶たれた。

森脇のパンチを浴び、佐藤は力尽きた

 前日の1回戦では右強打でRSC勝ちを飾った38歳のベテランは森脇のプレスを受けて、右が当てられない展開。2回に右フックと右ストレートを受けて2度のスタンディング・カウントを聞いた。挽回を図った3回に攻め込んだところに左フックをモロに受けて膝をつき、試合が止められた。

 38歳の挑戦を終えた佐藤は「うーん、残念」と口を開いた。全日本選手権5連覇などアマで133勝101KO・RSC3敗(国内戦績)で2004年、帝拳ジムからプロデビュー。世界タイトルは獲得できなかったものの、OPBFタイトルを4度防衛するなど活躍。アマ時代に果たせなかった五輪出場にかけた思いを語った。

無念の佐藤

「ずっと五輪代表アジア予選で負けた夢を見続けていました。だから今回はラストチャンスで代表が手の届く距離にあっただけに負けたのは悔しい。思い通りに勝ち進む決意でしたが、ダメでしたね」

「今後はどうしようか。もう、五輪には挑戦できないし。100パーセント五輪が消えたので、もうボクシングはやらない」と吐き出した後、打たれて腫れた目尻から涙があふれた。

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