19日（日本時間20日）に米アンキャスビルのモヒガンサン・アリーナで予定されていたWBC世界バンタム級王座決定戦がキャンセルとなった。前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス（プエルトリコ）と対戦する元5階級制覇王者ノニト・ドネア（フィリピン＝写真）が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したもの。ボクシングシーンなどが伝えている。

　WBCバンタム級王座は当初、王者ノルディーヌ・ウバーリ（フランス）と指名挑戦者のドネアで争われる予定だったが、ウバーリが新型コロナウイルスに感染したためキャンセルとなった。これを受けてWBCはウバーリを休養王者とし、ドネアと4位ロドリゲスとの試合を王座決定戦に承認した。

　イベントの主催はプレミアボクシングチャンピオンズでショータイムが中継予定。ボクシングシーンによると、主催者はドネアの代役を探し、同じイベントで前座に出場する無敗のレイマート・ガバリョ（フィリピン＝23勝20KO）が候補に挙がっているという。

　ガバリョはWBA1位にランクされているもののWBCは26位。ガバリョが代役になる場合、WBCがこれをタイトルマッチに認定するかは不明。WBCは当初、ドネアvs.ロドリゲスの勝者とウバーリとの対戦を義務づけ、ウバーリが選択試合を1試合はさむことを認めていた。ドネアvs.ロドリゲスが流れれば、これらの取り決めも見直しを迫られる。