コラム 現役続行の伊藤雅雪が3年前に語った“散り際”
前世界王者は「最後までやりきる」
2021年3月19日 11時48分
2021年3月19日 10時47分
2月11日東京・代々木競技場第一体育館で行われたイベント「LEGEND」にはアマチュア界から五輪代表ら3人が参戦。プロを相手に好スパーリングをみせた。アマチュア選手にとっても“実戦感覚”を試す貴重な機会となった公開スパーリングの様子をお届けする。=ボクシング・ビート4月号より=
国内外とも大会がキャンセルとなり、試合に飢えていた選手にとっては待ちに待ったイベントとなった。公式試合ではないとはいえ、「観客を入れた会場で、プロの選手と実戦に近いスパーをし、どれだけいいパフォーマンスができるかが課題だった」(本博国・日本連盟強化委員長)と期待されたのである。
軽量級の田中亮明(フライ級)、堤駿斗(フェザー級)らは残念ながら出場機会が巡ってこなかったが、成松大介(ライト級)、岡澤セオン(ウェルター級)、森脇唯人(ミドル級)の3人が出場することになった。
ただしアクシデントは起きるもので、成松が前日に37度近く発熱。かわりに自衛隊体育学校の同僚・秋山佑汰が出場。午前のジムワークをこなした後に代理出場が決まり、急ぎ会場に向かったという。
スパーではプロでも注目の平岡アンディ(大橋)とグローブを交えた。同じサウスポーの戦いは、スピードと切れのあるアンディの攻撃に秋山もよく対抗し、最後まで白熱の攻防を展開した。十分先輩成松の代役を務めたといえよう。
特に注目されたのはウェルター級の岡澤(鹿児島体協)。五輪のメダルが期待される最有力選手であるだけでなく、グローブをかわしたプロの19歳佐々木尽(八王子中屋)がデビュー以来10連勝9KOとちょっとしたセンセーションを巻き起こしていた。
荒々しく必殺強打を振ってくる佐々木に対し、岡澤は持ち前のテクニックを駆使したアウトボクシングをフル回転。スパーリングとはいえ、激しさは実戦なみだった。……
スパーリング大会のレポートほか、「アマチュア・ニュース(五輪世界最終予選中止/選抜大会の代替大会開催)」、連載「うちのホープくん(高校の有望選手紹介)」など情報充実のアマチュア・リングは発売中のボクシング・ビート4月号に掲載しています。
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